京都のおもてなしには英語が必須?~近年の京都観光事情~

京都のおもてなしには今、英語が必須?~近年の京都観光事情~

ここ数年、日本を訪れる外国人観光客は増加の一途を辿っていて、政府は2020年までに2000万人という目標を掲げています。

実際、私たちの周りでも観光地に多くの外国人を見かけるようになりました。

一方で、その外国からの観光客の増加に対応するために、様々な業界で取り組みが行われています。特に日本人の間でも人気の観光名所である「京都」もここ数年でかなりグローバル化になり、観光案内やガイド派遣などを無償または微々たる金額で請け負っているボランティア団体が数多く存在します。
外国からの訪日観光客をおもてなしする際に求められるボランティアの素質としては、次のような項目があげられるようです。

特に古くからの観光名所が多数ある『京都』は、外国からもかなり人気がある都市で1年を通してにぎわっています。

そういった背景から、観光案内やボランティアガイド、飲食店や土産店でも英語を使用する頻度が多くなっています。
今回は、実際にどういったところで英語が使用されているかご紹介いたします。

京都観光案内のサイト

京都市は2014年、外国人向け観光サイトを刷新、トリップアドバイザーと連携や13言語対応できる「京都オフィシャルトラベルガイド(Kyoto Official Travel Guide)」を全面的にリニューアルしました。
もとは、主な観光プランや世界遺産、京都ならではの食事処や免税店案内のほか、旅行をサポートする情報として無料ネット環境(Wi-Fi)や交通機関、医療機関や交番の場所などについても外国語で掲載してきたサイトでしたが、リニューアルにより京都での様々な体験や買い物、食事情報とともに市内の観光関連事業者が運営するサイトへのリンクを設置しました。

そのためスムーズな予約につなげる動線をつくる工夫も凝らして京都観光の中核となる存在を目指しています

また自治体が運営するサイトとしては、多言語となる13か国語に言語を増加しすでにあった英語、繁体字、簡体字、ハングル、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語の他にマレー語、トルコ語、アラビア語、タイ語、ロシア語などを追加した。デザイン面ではスマートフォンやタブレットにも対応できる表示方式(レスポンシブデザイン)を用いたことで、ウェブサイトの利便性と適応範囲を広げました。

京都市は、今後、海外からもっとも注目を集める都市の1つとして、ウェブサイトを通じてさらに魅力ある京都情報の発信に取り組む方針とのことです。

タクシー運転手

また京都といえば、各地の空港から鉄道駅、観光地をピンポイントに結ぶタクシーが多く走っています。

そして訪日化は、タクシー業界でも外国人観光客に対応するための取り組みが行われています。

最近では、外国人旅客接遇研修という研修が実施されており、ロールプレイングを中心に、外国人の習慣、普段の営業だけでなく緊急時の対応を英会話で学びます。
研修内容をレコーダーなどに録音し、自宅で復習する人もいるようです。それに加えて自社のドライバーに対して研修をはじめるタクシー会社も増えてきており、英語をはじめ様々な言語を話せるタクシードライバーをエキスパートドライバーという名称の新しいサービスを行っています。

業界最大手の「日本交通」では1ヶ月のロンドン留学や月2回の英語学習会など、独自の語学力強化プログラムが実施されています。

通訳案内士

文字通りの通訳・ガイドといった仕事で、登録者は現在約19000人と言われています。

そのうち4分の1弱の約5500人は東京、名古屋や京都大阪なども合わせると、都市部の登録者が全体の4分の3を占めます。

そのため、通訳案内士は地方でより不足しています。観光庁によって制度の改訂が行われ、札幌市・福島県・島根県の一部・岐阜県高山市・和歌山県の一部・大阪府泉佐野市・奈良市の一部・九州・沖縄県の一部の9つの特区では、自治体の研修を受ければ、その地域に限り通訳ガイドとしての営業ができるようになりました。この制度改訂が軌道に乗り、全国で通訳ガイドが増えることが期待されているのです。

国も「おもてなし」の心を大々的に打ち出しています。
日本に興味を持ち、詳しく知りたいと思っている観光客には、単なる道案内にとどまらない、深い知識や語学力をもった通訳が必要です。

人数確保といった「量」だけでなく「質」を兼ね備えた通訳案内士を育てることが急務となっています。

レストランやお土産店

旅行といえば、ご飯とお土産は付き物です。
どちらのお店も、英語での対応ができれば売り上げの上昇は飛躍的に伸びます。ガイドと同じように、レストランのメニューもより分かりやすいものが期待されています。

単に料理名が英語表記されているだけでなく「どんな材料や調理法が使われているか」「風味はどんなものか」といった具体性が求められています。

そのためメニューやお土産品の詳細が分かるだけでなく「うちの店の商品はどんな人でも食べられます」といった裏づけがあれば、大きな強みになるでしょう。

「おもてなし」を体現するためにも、英語力が必要になっています。観光業を中心に、英語を活かせる・英語が必要な業種は確実に増えています。